【医科3】主な効果と具体的導入実例のご紹介

診療報酬請求時の手作業から開放されます 電子媒体を使っての請求ですから、審査支払機関に提出する紙レセプトの印刷、読紙の貼付や編綴作業が不要となり、診療報酬の請求にかかっていた手作業が大幅に軽減されます。

請求事務の時間の変化(レセプト電算処理を導入した病院(200床)の実例)

※1 院内審査用仮レセプトと請求用レセプトを二度印刷している場合は、一度の印刷で済みます。
※2 さらに、院内審査に画面審査を導入することにより効果は大きくなります。

このシステムのお陰でレセプトにかかる残業時間が減ったばかりではなく、レセプトの消失等の不安が無くなり、事務職員にとっては精神的にも大変楽になったと思います。
・・・(福井県・病院事務長)

このシステムでは、院内審査後のデータ修正をレセプト提出前に行わなければならず、その部分は医事課の負担となったがいずれ行わなければならない作業であり、請求内容とコンピューター内のデータが一致しているという点では、本来あるべき姿に近づいたと思います。
・・・(東京都・病院長)

正確なレセプトが提出できます

レセプト電算処理システムでは、患者の生年月日に基づく加算事項や同一月に併せて算定できない事項などの点数算定上のチェックポイントを標準仕様として定めています。  この標準仕様を取り入れることにより、必要事項の記録漏れ、点数や算定ルールの誤りなどが確認できますので、より正確なレセプトが提出できます。

請求事務の時間の変化(レセプト電算処理を導入した病院(200床)の実例)

(平成12年9月請求分・社会保険診療報酬支払基金より)

※事務的な事由とは、(1)保険者番号、氏名、傷病名、診療実日数等の記録漏れ (2)初診回数及び再診回数と診療実日数との不一致 (3)同一月に1回とされた診療行為を2回以上算定、などです。

一番いいことはチェック項目が多く組み込まれていることです。今までのコンピューターでもある程度エラーチェックできていましたがさらにチェックできるということです。
・・・(千葉県・病院長)

診療報酬改定時のメンテナンス作業が軽減されます

医療機関が診療報酬や薬価など独自のマスタを使用している場合、診療報酬改定時には、変更箇所の分析や点数修正などマスタ変更作業に多大な労力、経費が必要です。レセプト電算処理システムを導入すれば、基本マスタを活用し機械的にマスタの変更作業ができますので、人的労力と経費が軽減されます。

診療報酬改定時のマスタ改定作業の変化

(レセプト電算処理を導入した病院(500床)の実例)

診療報酬改定では定時改定はもちろんのこと、見落としがちな随時改定についてもインターネットを介して基本マスタをダウンロードするため、メンテナンスには若干の煩雑さはあるものの、常に最新の状態を維持することが出来ます。
・・・(千葉県・病院長)

基本マスタ

基本マスタとは、電子レセプト請求のための統一コードに、価格や点数、算定条件等の各種情報を付加した電子的マスタファイルのことです。

基本マスタの種類

マスタの種類 概要 主な記録項目
診療行為マスタ 医科診療行為名称、点数等を記録 診療行為名称・コード、点数、点数計算情報
傷病名マスタ※ 傷病名に関する情報を記録 傷病名・コード、ICD分類コード
修飾語マスタ 傷病名に係る部位等を現す修飾語を記録 修飾語・コード
医薬品マスタ 薬価基準に基づく医薬品、薬価等の情報を記録 医薬品名・コード、薬価、単位
特定器材マスタ 特定保険材料名称、属性、価格等の情報を記録 特定器材名称・コード、規格、価格
コメントマスタ レセプト摘要欄記載情報を記録 コメント文・コード

※傷病名マスタについては、医療情報の標準化やICD-10に準拠した、より使い勝手のよいマスタとするため、現在、見直ししており、13年度末までに完了する予定です。

基本マスタの管理・提供

基本マスタは、厚生労働省と審査支払機関が責任を持って管理しています。 そのため、診療報酬や薬価等の改定に迅速に対応し提供しています。
なお、基本マスタは、次のホームページから自由にダウンロードできます。
「診療報酬情報提供サービス」